チョコボール

子供がまだかなり小さかった頃のある日の日曜日、家族で車に乗って遊びに出かけた。ちょっと遠出する時なんかは決まってコンビニなんかでおやつを買い込む。ドライブしながらお菓子を食べるのがみんな好きなのだ。スナック菓子やジュース等を食べながらのドライブになるのだが、子供はいくら注意していてもボロボロこぼしてしまう。

その日も家に帰ってから車の中の片付けをしているとやはりいっぱいこぼしていた。後部座席付近に散乱しているスナック菓子の破片を拾い集めていると座席の上に綺麗な状態のチョコボールを発見!「ラッキー!」すかさず拾って口に入れようとしてふと思いとどまった。「ん?まてよ?今日はチョコボールなんか買わなかったぞ? 今日のじゃないのか? いや、最近チョコボールを買った記憶も無い。」ちょっと怪しいなと思って念のために匂いを嗅いでみた。「うっ! これは!?」それはまさしく”う○こ”の臭いではないか!

私はあやうく生まれて初めて”う○こ”食すところだったのだ。

その後、家内に聞いてみても子供はおもらしなどしていなかったと言うし、いまだに謎につつまれた事件なのだ。

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