綿棒

うちの長男は小さい頃から耳の中が湿っぽい体質。
だから、お風呂上りの耳掃除は欠かせない。

耳掃除に使うのはもっぱら綿棒だ。
毎日使っているせいか、綿棒の質にはうるさい。
100円ショップなんかでゲットしてきた綿棒を置いておくと、すぐバレてしまう。
彼が言うのには、少なくとも綿棒のフレームの部分は紙製じゃないとダメなのだそうだ・・・。

ある夜のこと、何かの話題にリビングでは話に花が咲いていた。
そんな状況のところに風呂上りの長男が入ってくるなり、いつもの綿棒を探しだした。
しかし、いつもあるはずの場所に綿棒が無かったようで、長男がお母さんに向かってボソッと「綿棒は?」
・・・・。

長男の問いが聞こえないのか、会話を止めることが出来ないのか、綿棒の答えを出すことなくそのまま話は続いている。

今度は少々大きな声で、「綿棒は??」

・・・・・。

やはり綿棒に対しての答えは無いまま。
・・・・・。

さすがに長男もたまりかねたのか、少々声を荒げて、

う~ん、
も~おう~~~メンボォウ!!

一瞬の静寂の後、どっと笑いがおこった。
言った本人も笑いの意味に気が付いて苦笑いしている。

そう。
彼がたまりかねて言い放ったその言葉は、あまりにもあの有名な
ウゥ~~~マンボウ!
のフレーズにそっくりだったのだ。

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